――2020年2月。
貯金2,000万円、31歳という若さでセミリタイアを決行した者がいる。
彼は月収3万円という、毎月10万円以上の赤字が出る状況でありながら、
貯金が尽きる20年以内に支出以上の収入を得る!という挑戦を選んだ。
その名は、ひつじ先輩。
どん!
まず驚いたのは、彼と私のステータスの近さ。
年齢:先輩31歳、私35歳
総資産:(2020年5月時点)先輩1,740万円、私1,840万円
月間支出額:先輩8万円、私15万円
FX含み損:先輩-400万円、私-300万円
不労所得:先輩(セミリタイア時点)3万円、私(現在)100円
実質同じですね。
もし、私が今この瞬間からセミリタイアしたら、
どういうことを考え、どういうことをするのか、
そんなシミュレーションしているかのような状況に、
これは要チェックや!と思わざるを得ませんでした。
先輩を簡単にご紹介しますと、彼は働き過ぎによる心身へのリスクを最大限に考慮し、
入社7年目にして自身の業務負荷を新入社員レベルに抑えると共に、
さらに週休3日制をどの会社よりもいち早く、かつ勝手に導入しちゃう
究極のセルフケアマン。
やはり自分のことは自分で管理していかなければなりませんし、
何より最近はセルフレジとかそういうのが流行りつつありますから、
セルフ系働き方改革の先駆けとも言えるでしょう。最先端の男なのです。
素晴らしいです。私も見習わなければ。
そんな先輩は、言います。
「資産は2,000万円を超えている。
これなら、仮に無収入でも10年は生きられる。
ここまで条件が揃っても辞められないようでは、一生社畜だ。」
深い。
凡人には見えない「条件」がいくつも発動しているのだと思われます。
これはまさに情報社会を生き抜くための術と言いましょうか、
同じものでも角度や範囲を変えて見たりほかの情報を組み合わせて
その価値を見出す、情報強者&クレバー&キュート。
一方、目の前の表面的な数字にいつも踊らされる私は情報弱者。
このいかんともしがたい差を少しは埋めないと、セミリタイアなど到底不可能ですね。
反省せねばなりません。
数多くのセミリタイアラーをこの目で見てきた私が感じること、
それはセミリタイアを実現する漢達はみんな共通して、
何かしらのセンスが、隠そうとも溢れんばかりに漏れ出していることです。
私が日々チェックを欠かさないセミリタイアラーは現在以下2名おられます。
一人は、人にさせたら虐待レベルの節約マンことトリプルY様(29歳2,000万)、
もう一人は、ブンブン界を震撼させた激シコ鬼神、性欲マン(全部疑惑)こと
NBY様(34歳500万)。
彼らのセンスを語りだすと一晩では足りません。
そんな2名の独走レースに、突如としてパンツばりに食い込んできた、
今回ご紹介している先輩。
どん!
この二人に勝るとも劣らない先輩から感じ取ったセンスは、
大いなる目標を掲げてセミリタイアしたところ。
大いなる目標とは何か。
貯金が尽きる20年以内に支出以上の収入を得る。
これです。
言葉にするのは簡単です。
私はここに、先輩の覚悟を感じ取り、そして涙しました。
達成できなければ極貧生活、生活保護、最悪の場合は死に直結するという
過酷な状況に自ら身を置くという、大きな誓約をかけてまで、
自身の生きる価値を高める先輩。
先輩をそこまで突き動かす原動力は何なのか、壮絶な過去があったことは
容易に想像できます。
私は先輩のそんなワイルドなところに惹かれたのかもしれません。
トリプルYの節約。
NBYの性欲。
そして。
先輩の誓約。
セミリタイアを目指す私もいつか背負わないといけないでしょうか。
この重みを!
もはやこれらを3枚一組のセミリタイアTシャツとして
全国に販売しても良いかもしれませんね。
今回、改めて思い知らされたのは、できる男たちは総じて
何か武器を持っていることです。
私も何か武器となるものを探す旅に出ねばと思う今日この頃です。
ブンブン。
結びに代えて。