丹羽宇一郎という人物をご存知でしょうか。
大学卒業後、伊藤忠商事に入社し、1998年に社長就任、
1999年には約4,000億円の不良債権を一括処理しながらも、
翌2000年度決算では同社史上最高益(当時)を計上し、
世間を瞠目させた凄腕の人物です。
約4,000億円もの不良債権は、バブル崩壊により発生したもので、
当時、どの企業においても額は違えど同様に悩みの種となっていました。
そんな中、丹羽宇一郎率いる伊藤忠は、
やり方によっては株価大幅下落による倒産もあり得るリスクを負いつつも、
業界最高となる約4,000億円もの特別損失を一括計上、
かつ、配当も0にすることを決断。
事前説明時には社内、国内外からの大株主から猛反発を食らうも
最終的には、丹羽宇一郎の努力と人望により、発表後、逆に株価は高騰、
翌年の史上最高益に導いたのでした。
まさに、肉を切らせて骨を断つ。
私は『社長って何だ!』(著・丹羽宇一郎)を読み、とても感銘を受けました。
「清く・正しく・美しく」
これは、丹羽宇一郎が社員に呼び掛けていた言葉です。
ほかの企業は将来の景気回復を期待し、臭いモノにはふたをしろで
ごまかしていたところを、丹羽宇一郎はその言葉通り通り見事にさばきました。
決断し、実行する。
言葉で書くと簡単ですが、厳しい反発を受けてもなお、自分の決断を
最後まで成し遂げられるのはごく限られた人間にしかできないことだと思っています。
社長になるべくしてなったお方だと思います。
一方。
なぜだろう。
私がなぜか相当しょぼい。
丹羽宇一郎が特別損失として一括計上した4,000億円、
の、ごくごく一部1,000,000分の1の損失40万円をぜんぜん処理できない私。
社員とその家族の運命を背負いつつ4,000億円の決断した丹羽宇一郎に対し、
個人の問題でしかないのに、1,000,000分の1は40万円の決断ができないおいも太郎。
丹羽宇一郎を100万パワーとしたら、私は1以下かなwww
ってワロてる場合ではなく。
というか、損切をまともにしたことがありません。
個別株もFXもどれもこれも放置。やったらやりっぱ。やり逃げ。
なんでしょう。
私はカスの生まれ変わりなのでしょうか。
まさか、自分のカスさを定量的に示されるとは思いもしませんでしたが、
事実には変わりありません。
でも、ついに決断すべき時が来たようです。
40万円の損失を確定させる方向で検討を進めます。
今まで死に金となっていたお金(これもまた40万円)を
年4%強の利回りで運用できれば10年で埋められるはずです。
今のままだと、その10年で含み損解消になる可能性の方が低そうだと判断し、
明日以降、損失確定を行う方向です。
と、言いたいところですが、
明日以降しばらくは全体的にリスクオフ(コロナショックで)
になりそうなので、一旦様子見でいこうと思います。
今日から塩漬けではなく、戦略的ホールドという位置づけです。