半年ほど前に入社された同じチームの中途採用の方が、
わずか半年程度で旅立たれました。
何があったのかは定かではありませんが、できる男は判断が速いですね。
転職することにもはや迷いがありません。
転職経験がある方が、市場での評価は高くなります。
一社だけで好成績を出しているとしてもそれは会社の力による可能性もあるけど、
複数社であれば本人の力によるものと考えやすくなるためですね。
私は新卒で入社してから35歳まで、同じ会社で働き続けています。
この先もおそらく転職という選択肢は無いように思います。
「働くこと」自体に迷いはありますが、
今の「働く場所」には特に何か問題があるわけではありませんし。
1.一般的な転職理由
一般的に、転職をする時の理由は大きく3つに分けられます。
上昇志向(ポジティブ)
→今の会社では自分のやりたいことが出来ない、成長できない、
給料をもっと上げたいと言った前向きな理由。
会社都合・環境面・外面的な自己都合(ノーマル)
→会社が倒産しそう、した、家庭の都合で引っ越しせざるを得ない、
親の介護で地元に戻らなければならない、怪我してその仕事が続けられないなど、
外的要因で転職せざるを得ない理由
内面的な自己都合(ネガティブ)
→労働時間が長い、人間関係がつらい、など
冒頭の、最近退職された方が何に当てはまるのかは分かりかねますが、
私の場合、転職するとなると1)上昇志向。
上昇志向と言うと意識高い系を醸し出しつつ、
実は給料を上げたいだけ、という理由に尽きます。
仕事は基本的に人生の多くの時間を割くことになるので、
「やりたいこと」と「お金」のバランスのとり方に悩むところですが、
私の場合はどちらか言えば、「お金」重視です。
やりたいことを未だに探し続ける人生の放浪者なので…。
2.なぜ仕事がお金重視なのか。
私の人生における目標に、「経済的自由を得る」があります。
お金に縛られたくないから、今は必死になってお金を得ようとしている段階です。
それで投資活動に至っているわけですが、投資を続けていくに当たり、
過去何度も書いたとおり投資は利回りの世界なので、重要な要素の9割は元金。
100万円を1年で200万円に出来たらメイクミラクルですが、
1億円だと利回りたったの1%で100万円です。
金持ちは生まれた瞬間人生イージーゲーム、元金次第すぎる。
なので、給料の大半を割いて毎月37万円を積み立てている私も、
40万、50万と高スピードで元金を積み上げていきたいのです。
個別株したらいいのに、というツッコミは、
できたらとっくにやってますと号泣できるほどの下手くそなので勘弁して下さい。
3.転職後の給料と生涯年収シミュレーション
転職するとおそらく年収下がると思います。
卓越した業務スキルとか交渉スキルがあれば話は別ですが、
私の場合、おそらく給料は下がるでしょう。100万円以上の単位で。
前職と同じ給料を保証とか謳っている会社に入りたくなりますが、
新入社員と中途の給与バランスが崩壊しそうな気もするし、
何よりいくら採用試験を行うとは言え、そんないきなり払えますか?と。
人が欲しいだけの怪しい会社に思えてしまいます。
というわけで、給与が下がると、生涯年収にどのような影響があるのか、
シミュレーションしてみました。
今の会社のままだと年に2万円しか昇給しないところを、
転職した会社では月1万円、年に12万円ずつ昇給したとします。
(ボーナス考慮なし)
1)転職時100万円下がった場合
*今の会社の昇給年2万円、転職先年12万円を想定
今の会社に努め続けた場合の累計収入を追い抜くのに22年。
年齢にすると57歳です。
毎年継続した収入上昇が保証されているわけでもなく、
仮にそれが実現したとしても56歳まで待たないといけない。
セミリタイア構想と矛盾するため、到底受け入れられません。
2)転職時50万下落スタートの場合
*今の会社の昇給年2万円、転職先年12万円を想定
今の会社に努め続けた場合の収入を追い抜くのに12年。年齢にすると47歳。
21年目56歳で1,000万円以上の累計収入プラスに。
ただ50歳くらいにはリタイアしたいと思ってる私からすると、
その時でプラス500万円くらいなので、リスクを取るほどなのかと思ってしまいます。
賢明な人からすると、単なる言い訳にしか聞こえないかもしれませんね。
ただ、収入重視の私からすると、
r(資産家の財産の伸び率)>g(労働者の収入の伸び)という
ピケティ理論を知ってしまった以上、それを上回る可能性にかけて
転職するメリットを見出せないでいます。
転職しないデメリットが自分に関係してくるようになったとしても、
その時にはそれをきっかけに、収入にこだわらないゆるふわワークに
切り替えてもよさそうな年齢と資産になっていると信じています。
4.結論
ただ一つ言えること、
このうだうだ悩んでいる転職も
経済的自由が得られていれば何も気にせず挑戦できた
ということです。
やりたい仕事に何も気にせず取り組むことができる。まさに金の威力。
金があれば選択肢が増える、今はただ資産形成に励みます。